ドンペリニヨン2015年ヴィンテージの特徴とセラーマスターの見解

鳥山くん、ドンペリニヨンの2015年ヴィンテージが発売されたのよ。2015年ってシャンパーニュ地方が干ばつに見舞われた年で、ブドウの収穫量が少なかったの。だから、このヴィンテージは希少価値が高いって噂なのよ。

セラーマスターのヴァンサン・シャペロンによると、2015年のシャンパーニュは「広く水平的」で「口中に広がる」触感を持っているそうよ。厳しい条件下でも、ドンペリニヨンらしい品質を保っているのはさすがね。

そうね、簡単に言うとふくよかな果実味と複雑なアロマが広がり、余韻が長く続くようなイメージかしら。もちろん、実際に飲んでみないと分からない部分もあるけど、ヴァンサン・シャペロンは「寛大でありながら厳格なスタイル」とも表現しているわ。

2015年は、シャンパーニュ地方では本当に雨が少なかった年だったみたい。その影響でブドウの成熟にばらつきが出て、生産量は通常の70％程度にまで落ち込んだそうよ。

ええ、でも2017年ヴィンテージと比べるとまだ多い方みたいよ。2017年はさらに大変だったみたいね。

ヴェルズネイのグラン・クリュの畑から、厳選されたブドウだけを使用しているそうよ。ピノ・ノワールが51％、シャルドネが49％のブレンドで、バランスの取れた味わいに仕上がっているみたい。

それと、今回のヴィンテージから除草剤の使用を中止したんですって。

そうね。そのおかげで生物多様性が保たれ、ワインに「自然な柔らかさ」と「非常に繊細な苦味」がもたらされたとシャペロンは言っているわ。

ドサージュの糖分は5g/l以下だから、辛口に分類されるわね。でも、複雑な味わいで、繊細な甘みも感じられると思うわよ。

今回のドンペリニヨンのように、近年はサステナビリティに配慮したワイン造りが注目されているわね。消費者の環境への意識が高まっている証拠ね。