越後薬草×ダンデライオン×memento mori「Cacao Gin 2025」限定発売

今回紹介するのは、Mixology Groupのスピリッツ＆シェアリング社が運営するバー「memento mori」と、Bean to Bar専門店「ダンデライオン・チョコレート」、そして新潟県上越市のクラフトジン蒸留所「越後薬草蒸留所」がタッグを組んで生まれた限定スピリッツ「Cacao Gin Limited Edition 2025」よ。

このコラボレーションは、カカオ豆の魅力を最大限に引き出すために、それぞれの専門性を活かした点が非常に興味深いわ。特にBean to Barのダンデライオン・チョコレートが手掛けるカカオ豆の選定と焙煎、そして越後薬草蒸留所の高い蒸留技術が融合しているの。

ドミニカ共和国産のカカオ豆は、特に果実味と酸味が豊かで、これがスピリッツの味わいに新鮮なアクセントを加えているの。焙煎後に手作業で粗く砕くことで、カカオの風味がよりしっかりと引き出されているわね。

越後薬草蒸留所は国際的な賞を多数受賞している実力派。彼らの蒸留技術が、このカカオの個性を活かしつつ、バランスの良いジンに仕上げているのがこの商品の大きな特徴よ。

スピリッツ＆シェアリングの代表、南雲主于三氏はこのプロジェクトの監修を務めているの。彼のこだわりは、カカオの果実味と酸味を丁寧に引き出すことにあったわ。

単にカカオの香りを加えるだけでなく、味わいのバランスを重視し、酸味、苦味、甘みがそれぞれ調和するように設計されているのがこのジンの魅力と言えるわね。

香りは高カカオチョコレートの香ばしさがベースにあり、そこにベリーやレモンピールの明るい香りが重なっているの。これが飲み手にフレッシュで複雑な印象を与えるわね。

味わいは果実感のある酸味と、丸みのある苦味と甘みが絶妙にバランスしていて、余韻にはバニラやスパイスの温かみが感じられる。まさに多層的な味わいのスピリッツよ。

このジンには、カカオニブとハスクを自然な比率でブレンドしているの。カカオニブはカカオ豆の中身で、濃厚なチョコレート感を出す役割があるわ。

一方でハスクはカカオ豆の外皮で、苦味や香ばしさを加える。さらにエクアドル産のカカオパルプは果実味を強調し、バヌアツ産のバニラビーンズが甘く温かい香りを添えているの。これらが複雑な味わいを作り出しているのよ。

ラベルデザインは「変わりゆくカカオの味わい」をテーマにしているの。これは、カカオ豆が持つ多様な表情や、飲み方によって変化する味わいを視覚的に表現しているのよ。

飲み手がストレートやソーダ割り、チョコレートとのペアリングで異なる味わいを楽しめることを意識したデザインになっているわ。

このジンはストレートで飲むと、カカオの深みと酸味、苦味のバランスがしっかり感じられるわ。

ソーダ割りにすると、レモンピールやベリーの明るい香りが引き立ち、爽やかさが増すの。チョコレートとのペアリングは、カカオの香ばしさと甘みが共鳴して、よりリッチな味わいになるわね。

この「Cacao Gin Limited Edition 2025」は限定691本の販売で、価格は7,480円（税込）よ。

購入はMixology Online Storeや東京都千代田区内幸町のMixology Boutiqueで可能。オンラインストアはこちらからアクセスできるわ。

越後薬草蒸留所は国際的な賞を多数受賞しており、その技術力は世界的にも認められているの。今回のコラボは日本のクラフトジン市場に新たな可能性を示すものと言えるわね。

特にカカオという素材を使ったスピリッツは珍しく、今後のトレンドにも影響を与える可能性が高いわ。

カカオを使ったスピリッツは歴史的にはラムやリキュールで見られることが多かったけれど、ジンでここまでカカオの個性を前面に出すのは新しい試みと言えるわ。

今後は素材の個性を活かしたクラフトスピリッツが増えていくと思うし、カカオのような複雑な素材を使った商品は特に注目されるでしょうね。