「ポメリーのアート支援と辛口シャンパーニュの歴史」

涼くん、「EXPERIENCE POMMERY（エクスペリエンス・ポメリー）」って知ってる？ フランスのシャンパーニュ地方で毎年開催されてる現代アート祭なんだけど。

そうね。これは辛口シャンパーニュのパイオニアとして知られる「ポメリー」が主催していて、今年で17回目を迎えるのよ。2003年から始まった比較的新しいイベントね。ポメリー自体は1800年代に創業した歴史あるシャンパンメゾンで、1874年にはマダム・ポメリーが史上初の辛口シャンパーニュ「ブリュット」を考案したの。画期的だったでしょうね。

でしょ？ ポメリーは、シャンパーニュ地方の中でも長い歴史と伝統を持つグランメゾンの一つなの。そして、そのポメリーが辛口シャンパーニュの歴史を作ったのよ。

そう。当時、シャンパーニュといえば甘口が主流だった時代に、マダム・ポメリーが残糖量を抑えた辛口のシャンパーニュ「ブリュット」を開発したの。これが世界中で大ヒットして、辛口シャンパーニュの礎を築いたのよ。

すごいわよね。そして、現代におけるポメリーのアート支援を語る上で欠かせないのが、ポメリーを所有するヴランケン・ポメリー・モノポールグループのオーナー夫人、ナタリー・ヴランケンね。

彼女はアートをビジネスの道具と捉えるのではなく、純粋に支援することに重きを置いてるの。 「利益的な見返りは何も求めていない」と明言しているほどよ。アートを通して人々の心を解放し、未来を切り開く力になると信じているの。

でしょ？ で、この「EXPERIENCE POMMERY」なんだけど、過去20年間で15人のキュレーターと600人近いアーティストが参加して、100万人以上を動員するほどの大規模なアート祭に成長したのよ。

そうなのよ。ナタリー・ヴランケンは、アートとビジネスが手を取り合い、互いに高め合うことで未来を創造できると考えているの。そして、目先の利益にとらわれず、アートの力を信じて支援を続ける姿勢こそが、ポメリーの揺るぎない強さになっているんだと思うわ。

そうね。私も行ってみたいわ。ポメリーのように、長期的な視点でアートと向き合い、その力を信じ抜く企業が増えることで、私たちの未来はより豊かになるのかもしれないわね。詳しくはForbes JAPANの記事を読んでみてね。