こんにちは!テキエブのコーイチです。 こちらのニュースを紹介します! Berry Bros & Rudd launches Sake en primeur offering
日本酒の新たな販売戦略:「Sake en primeur」
「Sake en primeur」とは、ワイン業界で一般的な「en primeur」システムを日本酒に応用したものです。このシステムでは、酒が熟成される前に先行して購入することができます。これにより、消費者は市場に出る前の特別な酒を確保する機会を得ることができ、酒蔵は熟成中の資金調達を行うことが可能になります。
イギリスの老舗酒販売店であるBerry Bros & Ruddがこの取り組みを開始し、日本酒の「Sake en primeur」を世界で初めて導入しました。昨年の初回販売は数日で完売し、その成功を受けて今年も新たなラインナップで再び挑戦しています。
「Sake en primeur」とは何か?
具体的には、消費者が未熟成の日本酒を購入し、その熟成を待つというものです。この方法で購入された日本酒は、時間をかけてその味わいが深まり、数年後には全く異なる風味を楽しむことができます。
Berry Bros & Ruddによる画期的な取り組み
Berry Bros & Ruddは、この革新的な販売戦略を通じて、日本酒の新たな価値を世界に示しました。彼らの専門スピリッツショップでは、選ばれた日本酒が特別に展示され、購入することができます。
第二回「Sake en primeur」の特徴と提供酒蔵
今回の「Sake en primeur」では、野口直彦酒造研究所、楯の川酒造、そしてIWA 5から選ばれた日本酒が特集されています。これらの酒蔵は、それぞれ独自の製法と哲学を持ち、高品質な日本酒を生産しています。
注目の酒蔵とその酒造り
長寿の酒造家、野口直彦とその研究所
野口直彦氏は、16歳で酒造りを始め、現在91歳の大ベテランです。彼が設立した野口直彦酒造研究所では、長期熟成が可能な日本酒を製造しており、その酒は数十年にわたってセラーで熟成させることができます。
山形の米を使用したTatenokawaの芳醇な大吟醸
楯の川酒造は、山形県産の米を使用して、フローラルな香りが特徴の大吟醸を醸造しています。家族経営のこの酒蔵は、その繊細な味わいで知られており、日本国内外で高く評価されています。
シャンパンの巨匠が手掛けるIWA 5の独創的な日本酒
リチャード・ジェフロイ氏は、かつてドン・ペリニヨンのシェフ・ド・カーヴを務めた人物です。彼が創設したIWA 5では、独自の製法で日本酒を造り出しており、これらの酒は熟成によってさらにその味わいが向上します。
市場での反響と今後の展望
売上とオンライン検索の急増
Berry Bros & Ruddによると、日本酒の売上は前年比で約1000%増加し、オンラインでの検索も300%増加しています。この数字は、日本酒に対する国際的な関心の高まりを示しています。
新設されたスピリッツ専門店とその影響
ロンドンのセントジェームズストリートに新たにオープンしたスピリッツ専門店では、日本酒を含む多岐にわたるスピリッツを取り扱っています。この店舗は、日本酒の普及に大きな役割を果たしており、多くの来店客が日本酒の魅力に触れる機会を得ています。
日本酒の国際的な認知と受容の拡大
「Sake en primeur」の成功は、日本酒が世界的な飲料市場で新たな地位を築きつつあることを示しています。今後もこのような革新的な取り組みが、日本酒のさらなる普及と評価向上に寄与することでしょう。