こんにちは!テキエブの鳥山涼です。
こちらのニュースについて、志乃さんと話しました!
ジャックダニエルの10年熟成ウイスキー『Jack Daniel’s 10Years Old』発表で来日したマスターディスティラーに聞く
テネシーウイスキーの代表格「ジャックダニエル」が、100年以上ぶりに10年熟成ウイスキー『Jack Daniel’s 10 Years Old』を復刻し、2025年8月から日本の一部オーセンティックバーなどで数量限定販売を開始します。発表に合わせて来日した8代目マスターディスティラーのクリス・フレッチャー氏は、ジャックダニエルの特徴として発酵工程の重要性を強調。約7日間かけてイーストを活発に働かせ、アルコール度数12%まで発酵させることで独自の風味を生み出していると語りました。蒸溜は銅製コラムスチルで一度行い、アルコール度数70%まで高めてから樽詰めします。 また、ジャックダニエルの代名詞であるチャコールメローイング(サトウカエデの炭によるろ過工程)は、味付けではなく余計な成分を取り除きウイスキーを「磨く」工程であり、ニューメイクのコーン80%、モルト12%、ライ麦8%のレシピからくる油っぽさやコーン臭さを和らげ、まろやかでフルーティな風味を残す役割を果たしています。チャコールメローイングは「Old No.7」では樽詰め前に一度行い、「ジェントルマンジャック」ではボトリング前にも二度目を行うため、後者はよりなめらかでさっぱりした味わいになります。 熟成はアメリカンオークの新樽を使用し、トーストとチャーを施した樽でバレルハウスに保管。寒暖差の大きい上階の樽は揮発が多く個性が強いため、選りすぐった樽のみをボトリングする「シングルバレルセレクト」も展開しており、1樽単位での購入も可能です。 今回の『Jack Daniel’s 10 Years Old』は、「Old No.7」の4~8年熟成を10年に延長し、最初の7~8年はバレルハウス上階、残り2~3年は低層階で熟成させることで揮発をコントロール。シングルバレル的な個性も持ちながら、ダークでヘヴィーな「シングルバレルセレクト」ほどではなく、「Old No.7」寄りの複雑で多面的な味わいに仕上がっています。香りにはサンダルウッドの爽やかさがあり、舌触りはまろやかで甘いフルーツやキャンディー、カラメルのニュアンスに加え、わずかなタンニンや旨味のある塩味も感じられます。 創業者ジャック・ダニエルの時代(1846-1911年)には10年熟成が通常ラインナップにあったとされ、今回の復刻は100年以上のブランクを経てのもの。カクテル向きの「Old No.7」、軽快な「ジェントルマンジャック」、個性豊かな「シングルバレルセレクト」と並び、ゆっくりとウイスキーそのものを味わうのに適した新たなスタンダードとして期待されます。 詳細はこちら:https://tech-ev.jp/news/jackdaniels-10years-old-interview (※URLはニュース記事の参照先)
ジャックダニエルの歴史と10年熟成ウイスキー復刻の背景

志乃さん、100年以上前のラインナップが今また復活するってすごいですね!それだけ長い歴史があるブランドだからこそできることなんでしょうか?
それに、10年熟成って聞くと、味わいもかなり深そうで興味が湧きます。どんな特徴があるんでしょうか?
8代目マスターディスティラー、クリス・フレッチャー氏来日インタビュー

今回の復刻に合わせて来日した8代目マスターディスティラーのクリス・フレッチャー氏は、ジャックダニエルの発酵工程の重要性を強調していたわね。
彼によると、約7日間かけてイーストを活発に働かせ、アルコール度数12%まで発酵させることで独自の風味を生み出しているそうよ。

7日間も発酵させるんですね!普通のウイスキーより長いんですか?
その発酵のこだわりが、ジャックダニエルの味わいにどう影響しているのか、もっと知りたいです。

そうね、一般的なウイスキーの発酵期間は3~5日程度が多いけれど、ジャックダニエルはそれより長く発酵させることで、より複雑で豊かな風味を引き出しているのよ。
この長い発酵期間が、独特のまろやかさとフルーティな香りの基盤を作っているの。
ジャックダニエルの発酵工程と独自の風味づくり

発酵工程の後は、銅製コラムスチルで一度蒸溜し、アルコール度数を70%まで高めてから樽詰めするのがジャックダニエルの特徴ね。
この工程も風味づくりに大きく影響しているわ。

銅製の蒸溜器ってよく聞きますけど、どうして銅が使われるんですか?
それに、70%までアルコール度数を上げるって結構高いですよね?

銅は不純物を取り除く働きがあるから、クリアで雑味の少ないスピリッツを作るのに最適なのよ。
そして70%まで度数を上げることで、後の熟成で樽の香味をしっかり吸収しやすくなるの。これがジャックダニエルのまろやかで深い味わいの秘密の一つね。
チャコールメローイングの役割と味わいの違い解説

ジャックダニエルの代名詞とも言えるチャコールメローイングは、サトウカエデの炭によるろ過工程よ。
これは味付けではなく、余計な成分を取り除きウイスキーを「磨く」工程で、独特のまろやかさを生み出しているの。

「磨く」っていう表現が面白いですね。味を足すのではなく、余計なものを取るんですね?
でも、どうしてそれがまろやかさやフルーティさにつながるんでしょうか?

そう、チャコールメローイングはコーン80%、モルト12%、ライ麦8%のレシピからくる油っぽさやコーン臭さを和らげる役割があるの。
その結果、まろやかでフルーティな風味が際立つのよ。ちなみに「Old No.7」では樽詰め前に一度だけ行い、「ジェントルマンジャック」ではボトリング前にも二度目のろ過を行うため、後者はよりなめらかでさっぱりした味わいになるの。
熟成方法とアメリカンオーク樽の特徴について

熟成にはアメリカンオークの新樽を使用し、トーストとチャーを施した樽でバレルハウスに保管しているわ。
この樽の処理がウイスキーにカラメルやバニラのような甘いニュアンスを与えるの。

トーストとチャーって何ですか?それぞれどう違うんでしょう?
あと、バレルハウスの上階と低層階で熟成の違いがあるって聞きましたが、それも気になります。

トーストは樽の内側を軽く焼くことで、香ばしい香りを引き出す処理よ。チャーはもっと強く焼いて炭化させることで、ウイスキーの色や味わいに深みを与えるの。
バレルハウスの上階は寒暖差が大きく揮発が多いため、個性が強くなる傾向があるの。低層階は揮発が少なく、穏やかな熟成になるわ。今回の10年熟成は最初の7~8年を上階で、残りを低層階で熟成させて揮発をコントロールしているの。
新商品『Jack Daniel’s 10 Years Old』の味わいと特徴

『Jack Daniel’s 10 Years Old』は、「Old No.7」の4~8年熟成を10年に延長したもので、複雑で多面的な味わいに仕上がっているわ。
香りにはサンダルウッドの爽やかさがあり、舌触りはまろやかで甘いフルーツやキャンディー、カラメルのニュアンスに加え、わずかなタンニンや旨味のある塩味も感じられるの。

サンダルウッドの香りって珍しいですね。甘さだけじゃなくて塩味もあるなんて、味のバランスがすごく良さそうです。
これはゆっくり味わいたいウイスキーですね。どんな飲み方がおすすめですか?

ストレートやロックでじっくり味わうのが一番おすすめよ。10年熟成ならではの深みと複雑さをしっかり感じられるからね。
もちろん、シンプルな水割りやハイボールでも楽しめるけれど、まずはそのままの味を味わってほしいわ。
「Old No.7」「ジェントルマンジャック」「シングルバレルセレクト」との比較

ジャックダニエルには「Old No.7」「ジェントルマンジャック」「シングルバレルセレクト」という代表的なラインナップがあるわね。
今回の10年熟成は「Old No.7」寄りの味わいで、シングルバレルの個性は持ちつつもダークでヘヴィーなタイプではないの。

「ジェントルマンジャック」は二度のチャコールメローイングでよりなめらかでさっぱりしているんですよね?
それに比べて10年熟成はどんな位置づけになるんでしょう?

そうね、ジェントルマンジャックは軽快で飲みやすいタイプ。10年熟成はそれよりも熟成感が強く、複雑で多面的な味わいを楽しめるわ。
カクテル向きのOld No.7、軽快なジェントルマンジャック、個性豊かなシングルバレルの中間に位置する新たなスタンダードとして考えていいわね。
シングルバレルセレクトの魅力と購入方法

シングルバレルセレクトは、バレルハウスの上階にある個性の強い樽を選りすぐってボトリングしているのが特徴よ。
1樽単位での購入も可能で、個性的な味わいを楽しみたい人には魅力的な選択肢ね。

1樽単位で買えるってすごいですね!それってコレクターやバーにとっても価値が高そうです。
日本でもそういう販売があるんでしょうか?

日本でも一部のオーセンティックバーや専門店で取り扱いがあるわ。数量限定なので希少性も高いのよ。
個性的なウイスキーを求める業界人や愛好家にとっては、ぜひチェックしてほしい商品ね。
創業者ジャック・ダニエルの時代の熟成事情と今回の復刻意義

創業者ジャック・ダニエルの時代(1846-1911年)には10年熟成が通常ラインナップだったとされているわ。
今回の復刻は100年以上のブランクを経てのもので、歴史的な伝統を現代に蘇らせる意味合いが強いの。

歴史を大切にしながら、現代の味覚にも合うように調整されているんですね。
それってブランドの信頼感にもつながりそうですし、ファンにとっては嬉しいニュースですね。

まさにその通り。伝統と革新のバランスが取れた復刻だからこそ、今後のジャックダニエルの新たな柱になる可能性があるわ。
歴史的価値と現代的な味わいの融合が、ブランドのさらなる発展を後押しすると期待されているのよ。
日本市場における数量限定販売の展望と業界への影響

この『Jack Daniel’s 10 Years Old』は2025年8月から日本の一部オーセンティックバーなどで数量限定販売される予定よ。
限定販売ということで、希少価値が高まり、ウイスキー市場に新たな話題を提供することになるわね。

数量限定だと、バーや酒販店の業界人にとっても注目度が高そうですね。どんな影響が考えられますか?
また、一般のウイスキー愛好家にとってはどういう意味があるんでしょう?

業界人にとっては、限定商品を扱うことで差別化や集客効果が期待できるわ。特にオーセンティックバーでは、希少なウイスキーを提供することがブランド価値向上につながるのよ。
一般の愛好家にとっては、希少な10年熟成を味わえる貴重な機会になるし、ジャックダニエルの新たな魅力を発見できるチャンスね。詳細はこちらのニュース記事で確認できるわ。
ジャックダニエルはテネシーウイスキーの代表格として知られているわ。今回、100年以上ぶりに10年熟成の『Jack Daniel’s 10 Years Old』が復刻されるというニュースは、ウイスキー愛好家にとって非常に注目すべき出来事ね。
この復刻は、創業者ジャック・ダニエルの時代に10年熟成が通常ラインナップだったことに由来しているの。つまり、歴史的な価値を持つだけでなく、現代の市場に新たなスタンダードを提案する狙いもあるわ。