こんにちは!テキエブの鳥山涼です。
こちらのニュースについて、志乃さんと話しました!
ブドウの皮が森永の「小枝」に!小樽市の「北海道ワイン」が10年がかりで粉末化に成功
北海道・小樽市の「北海道ワイン」(嶌村公宏社長)は、大手化学メーカー「日油」(東京)と共同で、北海道産ブドウの果皮を粉末化する技術の開発に10年かけて成功しました。この「北海道白ぶどう果皮パウダー」は、森永製菓(東京)のチョコレート菓子「小枝〈白ぶどう〉」に採用され、全国で期間限定販売が始まっています。ブドウの果皮には香り成分や抗炎症作用のあるオレアノール酸、ポリフェノールが含まれており、これまで堆肥として利用されていた残渣を高付加価値の食品素材に再生。2015年から研究を開始し、2018年以降は道立総合研究機構と連携、日油と粉末化技術を開発しました。粉末化は常温で行う独自技術で、道産ナイヤガラ種を100%使用しています。今後は種子の活用も含めて研究を進め、契約農家への還元や持続可能なワイン生産の新たな収入源として期待されています。 詳細記事(読売新聞オンライン) https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20250924-OYTNI50148/
北海道ワインと日油が10年かけて開発したブドウ果皮粉末化技術とは?

なるほど、志乃さん。10年もかけて開発された技術なんですね。常温で粉末化するって、普通は熱を使うイメージがあるので、成分を守るための工夫なんでしょうか?
それに、堆肥にしていたものを食品素材に変えるというのは、環境にも優しい取り組みですよね。

その通りよ、涼くん。熱を使うと香り成分やポリフェノールなどの有効成分が壊れやすいの。だから常温での粉末化は成分の保持に大きく貢献しているのよ。
また、廃棄されていた果皮を再利用することで、持続可能なワイン生産にもつながるの。環境負荷の軽減と新たな価値創造の両立が期待されているわ。
森永製菓の「小枝〈白ぶどう〉」に採用された新素材の特徴と魅力

この粉末化技術で作られた「北海道白ぶどう果皮パウダー」は、森永製菓のチョコレート菓子「小枝〈白ぶどう〉」に使われているそうですね。どんな特徴があるんでしょうか?
普通の白ぶどう味とどう違うのか、気になります。

「小枝〈白ぶどう〉」に使われているのは、北海道産ナイヤガラ種の果皮を100%使用した粉末よ。これが自然な香りと風味を引き出し、より本物の白ぶどうの味わいを楽しめるポイントなの。
市販の白ぶどう味は香料で作られることが多いけど、この商品は果皮そのものを使っているから、香りの奥行きや複雑さが違うのよ。

なるほど、果皮を粉末にして使うことで、香料では出せない自然な味わいが出せるんですね。チョコレートと白ぶどうの組み合わせも面白そうです。
期間限定販売ということなので、早めに試してみたいです。

そうね、期間限定だからこそ見逃せないわ。詳しくは読売新聞オンラインのこちらの記事で確認できるわよ。
ブドウ果皮に含まれるポリフェノールやオレアノール酸の健康効果について

ブドウの果皮には、香り成分だけでなく、健康に良い成分も豊富に含まれているの。特に注目されているのがポリフェノールとオレアノール酸ね。
ポリフェノールは抗酸化作用があり、体の老化防止や生活習慣病の予防に役立つとされているわ。オレアノール酸は抗炎症作用があることで知られているのよ。

へえ、果皮ってただの皮じゃなくて、健康にも良い成分がたくさん含まれているんですね。だからこそ、粉末化して食品に活用する価値があるんですね。
お酒を楽しむだけじゃなくて、健康面でも注目されるのは嬉しいです。

そうね。お酒の原料として使われるブドウの副産物を活用することで、健康志向の消費者にもアピールできるわ。酒販店やバーテンダーとしても、こうした成分の知識はお客様への提案に役立つでしょう。
北海道産ナイヤガラ種100%使用のこだわりと粉末化の独自技術

北海道産ナイヤガラ種を100%使っているというのもポイントですよね。ナイヤガラ種ってどんな特徴があるんですか?

ナイヤガラ種は、甘くてフルーティーな香りが特徴の白ブドウ品種よ。日本のワイン用ブドウとしても人気が高いわ。北海道の冷涼な気候で育つことで、香りがより豊かになるの。
この品種を100%使うことで、粉末にもその特徴がしっかりと反映されているのよ。

なるほど、北海道の気候と品種の相性が良いんですね。粉末化の技術も独自で、常温処理だから香りや成分が壊れにくいと聞きました。
この技術がなければ、ナイヤガラの魅力を粉末で活かすのは難しかったんですね。

そう、技術と素材の両方にこだわっているからこそ、質の高い粉末ができているの。これは今後の食品素材や酒類の新たな可能性を広げるものになるわね。
堆肥から高付加価値食品素材へ:持続可能なワイン生産の新たな挑戦

これまでブドウの果皮は主に堆肥として利用されてきましたが、今回の技術で高付加価値の食品素材に生まれ変わりました。これは持続可能なワイン生産の新たな挑戦と言えます。
廃棄物を減らし、資源を最大限に活用することで、環境負荷の軽減と経済的なメリットを両立させているのよ。

環境に優しいだけじゃなくて、経済的にもプラスになるのは素晴らしいですね。ワイン生産者にとっても新しい収入源になるというのは、業界全体にとっても良いニュースだと思います。
こうした取り組みが広がれば、他の地域や産業にも波及しそうですね。

その通り。持続可能性は今や酒類業界でも重要なテーマだから、こうした技術の普及は業界全体のイメージアップにもつながるわ。
契約農家への還元と今後の研究展望:種子活用も視野に入れて

今後は種子の活用も研究しているそうですが、どんな可能性があるんでしょうか?
また、契約農家への還元についても気になります。

種子には油脂や栄養成分が含まれているため、これを活用することでさらに高付加価値の素材開発が期待されているの。果皮と合わせて使うことで、より多角的な資源利用が可能になるわね。
契約農家への還元も重要なポイントで、技術開発によって生まれた新たな収益が農家に還元されることで、地域の農業の持続性が高まるのよ。

地域の農業と連携しながら技術を進化させていくのは、理想的な循環ですね。農家さんも安心してブドウ栽培に取り組めそうです。
これからの研究成果も楽しみです。
業界人必見!この技術がもたらす酒販店やバーテンダーへの影響

この粉末化技術は、酒販店やバーテンダーにとっても注目すべきポイントがあるわ。例えば、果皮由来の素材を使った新しい商品やカクテルの開発が期待できるの。
自然な香りや健康成分を活かした提案ができれば、消費者の興味を引きやすくなるでしょう。

なるほど、例えばカクテルのフレーバーに果皮パウダーを使うとか、健康志向のドリンクメニューに取り入れることもできそうですね。
お店の差別化にもつながりそうです。

業界人としては、こうした素材の背景や成分を理解し、お客様に正しく伝えることが重要よ。新しい技術や素材を積極的に取り入れて、時代のニーズに応えていくことが求められているわね。
涼くんもこれからの動向をしっかりチェックして、情報発信を続けてね。

はい、志乃さん。今日も貴重なお話をありがとうございました。僕ももっと勉強して、みんなに役立つ情報を届けられるよう頑張ります!
北海道・小樽市の「北海道ワイン」と大手化学メーカー「日油」が、10年の歳月をかけて開発したブドウ果皮の粉末化技術について話しましょう。この技術は、北海道産のブドウの果皮を粉末にするもので、従来は堆肥として利用されていた果皮を高付加価値の食品素材に変える画期的なものです。
この粉末化技術は、2015年から研究が始まり、2018年以降は道立総合研究機構と連携して進められてきました。特に注目すべきは、常温で粉末化を行う独自の技術で、これにより香りや成分を損なわずに加工できる点です。