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シェリーの種類一覧|フィノ・マンサニーリャ・アモンティリャード・オロロソ・PXまで

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。この記事は、シェリーの種類を理解するための解説です。

シェリーは、名前だけ見ると難しく感じやすいお酒です。けれども、整理のしかた自体はそれほど複雑ではありません。まずは 辛口の核になるスタイル、甘味を持つブレンド系、自然甘口 という三つの家族に分けて考えると、全体像が一気に見えやすくなります。

このページでは、スタイル名を単に並べるのではなく、どう違うのか、どこで飲み分けるのかまで含めて整理します。全体像は シェリーとは?完全ガイド にあります。

目次

  • 先に全体像をつかむ
  • 辛口シェリーの種類
  • 甘味を持つブレンド系シェリー
  • 自然甘口シェリー
  • 特別カテゴリー
  • シーン別の選び分け
  • よくある質問
  • まとめ

先に全体像をつかむ

シェリーの種類は、大きく次の三つに分けると整理しやすくなります。

  1. 辛口シェリー
    マンサニーリャ、フィノ、アモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド
  2. 甘味を持つブレンド系シェリー
    ペイル・クリーム、ミディアム、クリーム
  3. 自然甘口シェリー
    ペドロ・ヒメネス、モスカテル

この順に理解すると、スタイル名と甘さのラベルを混同しにくくなります。たとえば ブリュット のように甘さだけを表す用語ではなく、シェリーの多くの名前は 熟成の仕方まで含むスタイル名 です。

辛口シェリーの種類

マンサニーリャ

サンルーカル・デ・バラメダでフロールの下に熟成した辛口シェリーです。塩気、カモミール、アーモンド、生地のような香りが見えやすく、海の食材との相性に優れます。軽快で繊細な入口として最適です。

フィノ

フィノもフロールの下で育つ辛口シェリーですが、熟成地はマンサニーリャとは異なります。張りのあるドライさ、アーモンド、フレッシュな生地の香りが特徴で、アペリティフとして非常に優秀です。

アモンティリャード

フィノやマンサニーリャのような生物学的熟成を経たあと、酸化熟成へ移ったタイプです。結果として、繊細さと深みを併せ持ちます。ヘーゼルナッツ、木、ハーブ、タバコのような複雑さが出やすく、香りの層が豊かです。

オロロソ

オロロソは、はじめから酸化熟成に向けて育てられるタイプです。色は濃く、くるみ、木、スパイス、トフィーのような香りが見えやすくなります。骨格が強く、肉料理や煮込みとも合わせやすいです。

パロ・コルタド

パロ・コルタドは、シェリーの中でも説明がやや難しいスタイルです。一般には、アモンティリャードのような香りの繊細さと、オロロソのような構造の力強さを併せ持つタイプとして理解するとよいです。数量も多くはなく、比較的上級者向きです。

辛口シェリーの中で迷ったら、まず フィノとマンサニーリャの違いアモンティリャード・オロロソ・パロコルタドの違い を読むと、位置関係が整理しやすくなります。

甘味を持つブレンド系シェリー

ペイル・クリーム

フロール系の軽さを残しながら、少し甘味を持たせたタイプです。甘すぎるワインが苦手でも、やわらかさが欲しい方には入り口になりやすいです。

ミディアム

中間的な甘さを持つカテゴリーで、アモンティリャード系などを土台にした例が多く見られます。辛口だけでは少し硬く感じる方に向きます。

クリーム

一般にはオロロソ系のふくらみを土台に、甘口ワインを合わせたスタイルとして理解するとわかりやすくなります。濃さと甘さの両方を持つため、青かびチーズやデザートとも合わせやすいです。

自然甘口シェリー

ペドロ・ヒメネス

ペドロ・ヒメネスは、天日干しで糖分を凝縮させたぶどうから造られる、非常に濃密な甘口シェリーです。レーズン、いちじく、蜜、コーヒー、カカオのようなニュアンスが現れやすく、デザートのように楽しめます。

モスカテル

モスカテルも自然甘口ですが、ペドロ・ヒメネスとは香りの方向が異なります。花やぶどう由来の華やかさが前面に出やすく、甘口の中でも少し印象が違います。

自然甘口の違いを詳しく読みたい場合は、甘口シェリーとは をご覧ください。

特別カテゴリー

VOS / VORS

VOS は平均熟成年数20年以上、VORS は30年以上の特別表示です。これはスタイル名ではなく、長期熟成に関する認証だと理解しておくと混乱しません。

12年・15年表示

VOS や VORS ほどではなくても、長期熟成したシェリーには平均12年、15年といった年数表示が用いられることがあります。

Vintage

シェリーの大半はソレラを使いますが、例外的に単一年で静的に熟成されたヴィンテージ・シェリーもあります。

En Rama

En Rama は、清澄や冷却安定化を抑えた、より生の表情に近い仕上げを示す表記です。若いフィノやマンサニーリャで見かけることが多く、より力強く、揮発的で、生き生きした印象を持つことがあります。

シーン別の選び分け

  • 食前酒なら、マンサニーリャかフィノ
  • きのこ、スープ、燻製なら、アモンティリャード
  • ナッツ、煮込み、肉料理なら、オロロソ
  • 複雑さをじっくり見たいなら、パロ・コルタド
  • デザートなら、ペドロ・ヒメネス
  • 青かびチーズなら、クリームやPX

シェリーは、一本で代表させるより、軽い辛口と濃い甘口を対比させて飲むと、カテゴリーの輪郭がつかみやすくなります。

よくある質問

初心者はどの種類から飲むとよいですか

辛口ならフィノかマンサニーリャ、濃いタイプならオロロソ、甘口ならペドロ・ヒメネスが基準になります。

アモンティリャードは甘口ですか

一般には甘口ではなく辛口です。生物学的熟成のあとに酸化熟成へ移るため、香りは甘やかでも味はドライに感じられることが多いです。

クリームはクリームリキュールですか

違います。シェリーのカテゴリーの一つで、一般にはオロロソ系を土台に甘口ワインを合わせたタイプです。

VOS と VORS はスタイル名ですか

スタイル名ではなく、平均熟成年数に関する特別表示です。

En Rama は種類の名前ですか

厳密には種類名ではなく、清澄や安定化を抑えた仕上げを示す表記です。

まとめ

シェリーの種類は、三つの家族に分けると非常に整理しやすくなります。

  • 辛口シェリー
  • 甘味を持つブレンド系シェリー
  • 自然甘口シェリー

そのうえで、熟成の仕方を読むと、各スタイルの違いが見えてきます。種類の名前を覚えるより、まず フロールの下で育ったのか、酸化熟成なのか、自然甘口なのか を押さえることが大切です。

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参考情報・出典