▶ 公式画像への差し替えご希望の法人様はこちら

ビールの種類一覧|基礎からビアスタイルまでまとめて解説

ビールの種類一覧|基礎からビアスタイルまでまとめて解説

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。この記事は、ビールの種類を理解するための解説です。

ビールの種類と聞くと、ラガー、エール、IPA、黒ビールのような言葉が一度に出てきます。けれども、これらは同じ軸の分類ではありません。ラガーとエールは発酵の大分類、IPA やスタウトはスタイル名、ビールと発泡酒は日本の税法上の区分です。ここを整理しないまま情報を読むと、初心者の方ほど混乱しやすくなります。

このページでは、ビールの種類を三つの軸で体系化し、そのうえで代表的なスタイルを一望できる形にまとめます。まず全体像を押さえたい場合は ビールとは?完全ガイド もあわせてご覧ください。

目次

  • ビールの種類は三つの軸で考える
  • 日本の税法上の区分
  • 発酵による大分類
  • 代表的なビアスタイル一覧
  • 色・原料から見た違い
  • 初心者が入りやすい種類
  • まとめ

ビールの種類は三つの軸で考える

ビールの種類一覧|基礎からビアスタイルまでまとめて解説:ビールの種類は三つの軸で考える
ビールの種類は三つの軸で考える

ビールの種類を理解するときは、次の三つを分けて考えるのが基本です。

  1. 税法上の区分
    日本では、ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類という分け方があります。
  2. 発酵による区分
    一般にラガーとエールが大きな二本柱です。
  3. スタイルによる区分
    ピルスナー、ヘレス、ペールエール、IPA、ヴァイツェン、スタウトなどです。

この三つは重ね合わせて読むものです。たとえば、IPA はスタイル名であり、その多くはエール系です。ピルスナーはスタイル名であり、多くはラガー系です。発泡酒は税法上の区分であって、味のタイプを直接表す言葉ではありません。まずこの前提を押さえるだけで、検索結果やラベルの読み方がかなり安定します。

日本の税法上の区分

日本では、ビール系飲料は大きく次のように整理されます。

区分 位置づけ 見るべきポイント
ビール 酒税法上のビールの定義を満たすもの 麦芽比率、使用原料
発泡酒 ビールに近いが定義が異なるもの 麦芽使用率、品目表示
その他の発泡性酒類 いわゆる新ジャンルなどを含む区分 品目表示、原材料

味の違いだけでなく、原料と表示ルールが関わるため、スタイル名とは切り分けて考える必要があります。ここを詳しく知りたい場合は ビールと発泡酒の違い をご覧ください。

発酵による大分類

ビールの大分類としてもっとも基本なのは、ラガーとエールです。

ラガー

下面発酵酵母を使い、比較的低温で発酵させるのが一般的です。すっきりした味わい、整った苦味、透明感のある香味に仕上がりやすく、日本の大手メーカーで主流なのもこの系統です。代表例は、ピルスナー、ヘレス、メルツェン、ドルトムンダーなどです。

エール

上面発酵酵母を使い、比較的高めの温度で発酵させるのが一般的です。果実香や華やかな香りが出やすく、飲み比べの楽しさが大きい系統です。代表例は、ペールエール、IPA、スタウト、ポーター、セゾン、ベルジャンエールなどです。

その他

自然発酵や混合発酵、特殊な熟成や副原料を活かしたスタイルもあります。ランビックやサワーエールの一部は、この枠で理解したほうが実態に合います。

代表的なビアスタイル一覧

代表的なビアスタイルを一覧化すると、次のようになります。

大分類 スタイル 主な特徴 苦味 香り
ラガー ピルスナー 爽快、切れ、バランスのよい苦味 淡色
ラガー ヘレス 麦芽感がやわらかい、穏やか 低〜中 淡色
ラガー メルツェン パンのような麦芽感、ほどよい厚み 低〜中 琥珀色
エール ペールエール 香り豊かで飲みやすい 中〜高 淡色〜琥珀色
エール IPA ホップ香が強く苦味も明瞭 淡色〜琥珀色
エール ヴァイツェン 小麦由来のやわらかさ、果実香 淡色・白濁
エール スタウト ロースト、コーヒー、カカオ 低〜中 濃色
エール ポーター スタウトより穏やかなロースト感 低〜中 濃色
エール セゾン 乾いた後口、スパイシー 低〜中 淡色
その他 サワー系 酸味が主役、果実や木樽要素も多い 幅広い

この表は入口としての整理です。実際には、同じ IPA でも West Coast IPA、Hazy IPA、Session IPA のような細分化があります。IPA の世界を別ページで見たい方は IPAとは をご覧ください。

色・原料から見た違い

ビールは色でも大まかな傾向を読めますが、色だけで味を決めつけないことが大切です。

  • 淡色ビール
    軽快で爽快な印象になりやすい一方、IPA のように強い苦味を持つものもあります。
  • 琥珀色ビール
    麦芽の香ばしさやカラメル感が加わりやすく、苦味とのバランスが見どころです。
  • 濃色ビール
    ローストした麦芽の影響で、コーヒーやカカオ、トーストのような香りが出やすくなります。

また、原料面では小麦を使うとやわらかさや白濁、オーツを使うと滑らかさ、果実やスパイスを使うとスタイルに応じた個性が強く出ます。クラフトビールの幅が広く感じられるのは、この原料設計の自由度が大きいからです。

初心者が入りやすい種類

最初の一本を選ぶなら、次の順が入りやすいです。

  1. すっきり飲みたい
    ピルスナー、ヘレス
  2. 香りも楽しみたい
    ペールエール、ベルジャンホワイト
  3. 苦味に少し慣れたい
    セッション IPA、穏やかな IPA
  4. やわらかな口当たりがよい
    ヴァイツェン
  5. 濃色も試したい
    マイルドなスタウト、ポーター

初心者向けの選び方をさらに具体化したい場合は、ビールのおすすめと選び方 をあわせて読むと迷いにくくなります。

まとめ

ビールの種類は、ひとつの表では整理しきれません。大切なのは、税法上の区分、発酵の分類、スタイル名を分けて考えることです。

  • ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類は税法上の区分
  • ラガーとエールは発酵による大分類
  • IPA、スタウト、ピルスナーなどはスタイル名
  • 色や原料は補助的な読み方として使うと理解しやすい

次に読むページとしては、基礎を深めるなら エールとラガーの違い、人気スタイルを掘るなら IPAとは、選び方まで進めるなら ビールのおすすめと選び方 がつながりやすいです。

よくある質問

ビールの種類と銘柄は同じ意味ですか

同じではありません。種類はスタイルや分類、銘柄は個別の商品名です。

ラガーは全部同じ味ですか

同じではありません。ピルスナー、ヘレス、メルツェンなど、同じラガーでも香味設計はかなり異なります。

黒ビールはすべて重いですか

必ずしもそうではありません。黒くても軽快なものはありますし、苦味や甘みの出方もさまざまです。

IPA は独立した大分類ですか

大分類ではなくスタイル名です。多くはエール系ですが、近縁の派生もあります。

発泡酒にもスタイルはありますか

あります。ただし、品目の区分とスタイル名は別の軸なので、分けて考える必要があります。

関連ページ

参考情報・出典