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カシャーサの作り方とは?サトウキビ搾汁・発酵・蒸留・熟成まで解説

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。この記事は、カシャーサの基礎知識、分類、飲み方、選び方を理解するための解説です。

カシャーサの作り方を理解すると、なぜラムと似て見えて違うのかがはっきりします。出発点が フレッシュなサトウキビ搾汁 であること、そこから発酵と蒸留を経て、木材による保管や熟成で大きく表情が変わることが重要です。

このページでは、専門的すぎる細部には入り込みすぎず、飲み手がラベルと味を結び付けられる程度に、工程の全体像を整理します。

目次

  • 原料はサトウキビ搾汁
  • 搾汁と前処理
  • 発酵
  • 蒸留
  • cachaça de alambique
  • 加水と度数調整
  • 保管と熟成
  • 木片接触との違い
  • 飲み手にとってどこが重要か
  • よくある質問
  • まとめ

原料はサトウキビ搾汁

カシャーサの作り方とは?サトウキビ搾汁・発酵・蒸留・熟成まで解説:原料はサトウキビ搾汁
原料はサトウキビ搾汁

カシャーサの出発点は、サトウキビを搾ったジュースです。ブラジル側の定義でも、原料は サトウキビの搾汁を発酵させたもの と整理されており、モラセスやシロップではなく、搾汁起点で考えるのが基本です。

ここが一般的な rum の広い定義との最初の違いです。rum はジュース、シロップ、モラセス、副産物まで含められますが、カシャーサはより限定されたカテゴリーです。

搾汁と前処理

収穫したサトウキビを搾ってジュースを得ます。飲み手の立場からここで覚えておきたいのは、原料が新鮮であるほど、白いカシャーサの草っぽさや青さが出やすい、という点です。

実務上は、搾汁後に夾雑物を落ち着かせたり、発酵に向いた状態へ整えたりします。ここでの衛生管理や原料状態が悪いと、白いタイプで雑味として見えやすくなります。

発酵

搾汁は糖を多く含むため、そのままではアルコールになりません。酵母が糖を食べ、アルコールと香気成分をつくる発酵の工程が必要です。カシャーサの香りは蒸留だけで決まるのではなく、この発酵段階の設計でも大きく変わります。

白いタイプを飲んだときに、単に甘いだけではない、乳酸っぽい丸みや青いニュアンス、少し土っぽい表情を感じることがあるのは、発酵由来の成分も関わっているからです。

蒸留

発酵した液を蒸留してアルコールと香味を取り出します。蒸留は、液体を加熱して気体にし、それを冷やして液体に戻すことで、酒質を整える工程です。

飲み手の側で押さえたいのは、蒸留のやり方で酒の輪郭が変わることです。すっきり軽く仕上がる方向もあれば、厚みや発酵感を残す方向もあります。白いカシャーサの違いは、ここで大きく表れます。

cachaça de alambique

2022 年のブラジル農業省の整理では、cachaça de alambique は 銅製アランビックでのみ蒸留され、生のサトウキビ搾汁を発酵させたもの と明確化されました。

この表示があると、少なくとも法的には製法の読み方が一段はっきりします。一般に、de alambique は白い状態でも香りの厚みがあり、ストレートで個性が見えやすいことが多いので、学習用として非常に面白いタイプです。

加水と度数調整

蒸留後の原酒は、そのままでは高い度数であることが多いため、最終的に水で調整して製品度数に整えます。カシャーサの法的な度数範囲は 38〜48%です。

飲み手にとって重要なのは、40%前後のスタンダード帯か、45%前後のやや高めかで、香りの出方と飲み方が変わることです。高めの度数は、白いタイプでは草感や発酵感を、熟成タイプでは木材の輪郭を強く見せやすくなります。

保管と熟成

蒸留後は、そのままステンレスなどで落ち着かせる場合もあれば、木製容器で保管・熟成する場合もあります。カシャーサの世界では、この 木 とどう付き合うかが非常に重要です。

ブラジル農業省の整理では、envelhecida は少なくとも 50%を 1 年以上木製容器で熟成、premium は 100%を 1 年以上、extra premium は 100%を 3 年以上熟成したものです。ここで使う木材が、アンブラーナ、バルサモ、ジェキチバ、オークなどに分かれ、香味の方向がかなり変わります。

木片接触との違い

2022 年の整理では、木片との接触で木の香味を与えることも認められています。ただし、その場合は envelhecida とは別であり、ラベル上でその処理がわかる必要があります。

ここは、熟成らしく見えるのに販売名称が envelhecida ではない、という混乱が起こる部分です。色や香りだけではなく、必ず販売名称を読む必要がある理由がここにあります。

飲み手にとってどこが重要か

工程を全部覚える必要はありません。飲み手としては、次の三点を押さえれば十分です。

  1. 原料はフレッシュなサトウキビ搾汁
  2. de alambique は製法区分として重要
  3. 木材と熟成規格で味が大きく変わる

この三点がわかると、白いタイプの比較も、熟成タイプの選択も、かなり迷いにくくなります。

よくある質問

カシャーサはモラセスから作れますか

基本の理解としては、カシャーサはサトウキビ搾汁起点で覚えるのが正確です。ここが多くのラムとの違いです。

de alambique は小規模生産の意味ですか

必ずしもそうではありません。まずは銅製アランビック蒸留と原料起点の区分として理解するのが安全です。

熟成していないカシャーサは質が低いですか

そうではありません。白いタイプは原料と発酵、蒸留の違いが見えやすく、比較の基準点としてむしろ重要です。

木片接触は熟成と同じですか

同じではありません。木の香味が付いても、envelhecida とは別扱いになります。

作り方の違いはカクテルでもわかりますか

カイピリーニャのように材料が少ないカクテルでは、かなりわかります。白いタイプと熟成タイプでは別の飲み物に感じることもあります。

まとめ

カシャーサの作り方は、サトウキビ搾汁の発酵と蒸留を中心に、保管や木材で仕上げる構造です。特に重要なのは、de alambique の区分と、熟成規格、そして木材の違いです。

次に読むなら、カシャーサの種類一覧カシャーサの熟成と木材カシャーサのラベルの見方 の順がつながりやすいです。

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参考情報・出典