英国スパークリングワインの実力と「ブラックチョーク」の秘密

最近、英国のスパークリングワインが注目を集めているの。特に地球温暖化の影響で、ヴィンテージが増えてきているのが大きな要因ね。

シャンパーニュも同じようにヴィンテージが増えているけど、英国のワイナリーもその影響を受けているの。涼くん、知ってた？

そうね、例えばノンヴィンテージは寒い年でも一定の生産量を確保するための策だったけど、今は毎年ブドウが熟すようになってきているの。だからヴィンテージが増えているのよ。

これが英国スパークリングワインの品質向上にもつながっているの。

次に注目したいのは、ハンプシャー地方にある「ブラックチョーク」というワイナリーよ。2015年に設立された新興のワイナリーだけど、非常に高い評価を受けているの。

彼らはシャンパーニュの真似をせず、独自のスタイルを追求しているのが特徴ね。

例えば、焼きたてのパンのような香ばしさをあえて抑えて、果実の香りを強調しているの。彼らの「インヴァージョン2020」はピノ・ノワールを主体に少量のムニエをブレンドしていて、白ワインなのに赤ワインのようなベリー系果実の濃厚な香りが特徴よ。

この独自のスタイルが高評価を受けているの。

次に紹介するのは、英国のワイナリーの中でも歴史が古い「ハンブルドン」よ。ここはノンヴィンテージが主流で、香りも焼きたてのパンのような香ばしさが強めに出ているの。

特に注目したいのは、セニエ法で造られた「プルミエキュヴェ・ロゼ」ね。

セニエ法は、ブドウの実を破砕した後、皮と果汁を一定時間接触させてから絞って発酵させる方法よ。これにより、皮の色素やタンニンがワインに多めに移行し、赤ワインに近いスタイルになるの。

「プルミエキュヴェ・ロゼ」は2016年産のムニエがベースで、ドライフルーツや紅茶、和風ダシの香りが感じられるの。

さらに興味深いのは、シャンパーニュ大手の「テタンジェ」が英国に進出していることよ。ケント州に醸造施設を建設中で、まもなくファーストヴィンテージが発売される見通しなの。

これは英国のスパークリングワインのポテンシャルが高く評価されている証拠ね。

そうなの。英国のスパークリングワインは、まだシャンパーニュのブランドイメージには及ばないけど、その実力は決して引けを取らないレベルに達しているの。

実際、ブラインドテイスティングで英国のスパークリングワインが勝ったという情報もあるわ。

最後に、ブラインドテイスティングでの勝利について話しましょう。英国のスパークリングワインは、シャンパーニュと比べても引けを取らない実力を持っているの。

ただ、シャンパーニュのようなブランドイメージを築くには時間がかかるだろうけど、そのポテンシャルは十分にあるわ。

そうね、これからの英国スパークリングワインの成長が楽しみだわ。涼くんも、ぜひいろいろ試してみてね。

これからも新しい情報をどんどんシェアしていくから、お楽しみに。